STS Network Japan 春のシンポジウムの詳細が決定いたしましたので、お伝えいたします。
参加無料・事前登録不要ですので、お時間があり関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
なお、シンポジウムの前には例年通り、同会場にて、研究発表会(10:00~13:00)と総会(13:00~13:30)も開催されます。こちらも是非、ご検討下さい。
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STS Network Japan
春のシンポジウムのお知らせ
日時:2012年3月25日(日)(14:00~18:00)
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
(参加無料・事前登録不要)
春のシンポジウム2012「科学技術社会論のルーマン」
社会学者であるルーマンは、「信頼」や「リスク」といった、科学技術社会論(STS)においても頻繁に議論される概念についての著書を著しています。また、ルーマンの思想の根幹を成している「社会システム理論」は、それ自体がひとつのシステムとなっている科学や、科学と異なるシステム(法や政治など)との界面、科学とそれを内包している社会との関係などにフォーカスを当てるSTSにとって、検討の価値があるものに思われます。さらに、ルーマンの議論と相対することで、STSが前提としているものごとについて批判的な検討をおこなうことも可能です。そこで、今回はまさにそのような作業のために、「科学技術社会論のルーマン」と題したシンポジウムを開催したいと思います。より具体的には、以下に紹介する3名の論者をお招きし、話題提供・議論喚起をおこなっていただく予定です。皆様のご参加をお待ちしております。
【論者】
★川山竜二(筑波大学)「科学システムと科学論」
ルーマンの社会システム理論、とりわけ「機能分化」と「セカンド・オーダーの観察」を用いて科学システムをいかに記述することができるだろうか。ルーマン自身も科学をひとつの機能システムとして検討しているが、ルーマン自身による科学システム記述を批判し、科学システムの別様の捉え方を提示する。
★加藤源太郎(プール学院大学)「科学技術論から市民社会論への変容:信頼概念をたどりながら」
科学技術論はいつしか市民社会論へと変容してしまった。どのような点で市民社会論に変容したと指摘できるのか、またその変容はどのようになされ、その結果としてどのような問題を生じさせているのかについて、「信頼」という概念を導きの糸として検討する。
★三上剛史(神戸大学)「ルーマンと“ディアボリックなもの”」
ルーマンが 用いる“ディアボリックなもの”と いう概念を援用しながら、近代社会学の理論前提を批判的に吟味する。とりわけ、“ディアボリックなもの”が3.11以 後のリスク社会や信頼、連帯などと、どのような関係にあるのかを示すことが主題となる。
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以上、よろしくお願いいたします。
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