August 30, 2014

夏の学校2014 タイム・テーブル ご連絡

「日本のメタ科学の再構築を目指して」

9月3日(水)

15:00 -     受付開始(名古屋大学情報科学研究科1階 第1講義室)
15:30 - 15:35 開会の挨拶
15:35 - 16:15 関谷翔(東京大学)「審議会における科学的助言者の役割および責任:議事録分析を通じて」
16:20 - 17:40 ブレインストーミング・セッション 「メタ科学が連携する必要性」(話題提供:菅原裕輝(京都大学))
18:00 - 20:00 懇親会(本山駅付近の居酒屋/ダイニングバー「本山ジャック」にて行います)


9月4日(木)

10:00 - 10:40 平清水史曉(京都大学)「規格統一事業に見る技術院の限界について」
10:45 - 11:25 鈴木秀憲(名古屋大学)「哲学者のフィールドワークによる実験の方法論研究」
11:25 - 13:00 昼食
13:00 - 17:30 シンポジウム「メタ・メタ科学」
 戸田山和久(名古屋大学)「TBA」
 平理一郎(基礎生物学研究所)「科学的知識の深さと広さ」
 熊澤峰夫(名古屋大学)「STSの『究極の課題』と『現実的な方法』を考える」
 佐倉統(東京大学)「メタ科学は何(誰)のために必要なのか?」
18:00 - 20:00 懇親会(名古屋大学付近にある居酒屋/イタリア料理屋/ワインバー「ハマキン」にて行います)


9月5日(金)

10:00 - 10:40 岡本哲明(東北大学)「越境大気汚染の条約形成に必要な科学的知見の類型」
10:45 - 11:25 清水右郷(名古屋大学)「リスク概念の捉え方に関する科学哲学的検討」
11:25 - 13:00 昼食
13:00 - 15:00 ワークショップ「若手メタ科学者のキャリア形成」
 岩月拓(ピッツバーグ大学)「海外でキャリアを積むことを目指してみる」
 菅原裕輝(京都大学)「科学の現場でキャリアを積むことを目指してみる」
 鈴木秀憲(名古屋大学)「科学の現場でフィールドワークを行ってきた立場からキャリア形成について考える」
 コメンテーター:標葉隆馬(総合研究大学院大学)、東島仁(信州大学)、江間有沙(京都大学)
15:00 - 15:05 閉会の挨拶


ご連絡
  • 夏の学校への参加申し込みは前日まで受け付けております。
    ①お名前、②ご所属、③参加される日、④2日目と3日目に開く懇親会の出欠を明記のうえ、菅原(stsnj.summer@gmail.com)までご連絡をお願い申し上げます。
    なお、懇親会の参加を希望される場合、一日目の懇親会に参加される方は9/1(月)まで、二日目の懇親会に参加される方は9/2(火)までにお申し込み下さいますようお願い申し上げます。
  • 大学内の宿泊施設への宿泊はすでに締め切っているため、大変お手数ですが宿泊先は各自手配していただきますようお願い申し上げます。
  • 研究発表の要旨や、ブレインストーミング・セッション、シンポジウム、ワークショップの趣旨文などを含むプログラムの送付を希望される方は、菅原(stsnj.summer@gmail.com)までお申し付け下さい。夏の学校に参加される方々にはそれぞれお送りさせていただきます。
  • その他、ご不明な点やご要望がございましたら、菅原(stsnj.summer@gmail.com)までお気軽にご連絡下さい。

June 26, 2014

STS Network Japan 夏の学校 2014 開催のお知らせ

テーマ:日本のメタ科学の再構築を目指して

開催日:2014年9月3日(水)午後から9月5日(金)昼まで
(途中参加、退出可能。詳しいスケジュールはプログラム作成後にお知らせいたします。

開催地:名古屋大学 情報科学研究科第1講義室
http://www.nagoya-u.ac.jp
〒464-8601 名古屋市千種区不老町

参加費:無料(朝食や昼食は大学構内にある食堂・コンビニエンスストアなどをご利用ください。)
宿泊費:一泊3000円程度(予定)

宿泊施設:名古屋大学職員サロン/グリーンサロン東山(予定)
〒464-8601 名古屋市千種区不老町

懇親会費:
9月3日か4日のみ:学生2500円程度、一般4500円程度
9月3日と4日両方:学生:4000円程度、一般8000円程度

シンポジウム日時:9月4日(木)13時から17時まで
シンポジウム登壇者(追加予定あり):
熊澤 峰夫(名古屋大学)、佐倉 統(東京大学)戸田山 和久(名古屋大学)、平 理一郎(基礎生物学研究所)[五十音順、敬称略]

趣旨:
 科学を分析する営み(メタ科学)は、研究対象別(ex. 物理学、生物学、心理学、神経科学など)/研究方法別(ex. STS、科学史、科学哲学、科学人類学など)になされており、じつに多様です。
ある科学の成り立ちを理解するためには、①それぞれの科学に対して定性的かつ定量的に知ることはもちろん、②俯瞰的な視点からそれぞれの研究対象・研究方法を有機的に結びつけ、自身の認識を他の対象・方法と相対化しながら、総合的に把握することが必要になります。
 しかしながら、研究対象/研究方法の多様性によって生み出された学問分野間の隔たりは、俯瞰的な視点に立つことを難しいものにしています。それぞれのメタ科学の営みは自律的なもの(その分野に閉じたもの)へと移行しつつあり、なかには「自分の専門分野に貢献すればそれで十分であり、他の分野に貢献することは必ずしも目指さなくてよい、科学に貢献するなんて考える必要もない」といったような考えを持つ方も少なからずいらっしゃいます。自分たちの分野に閉じこもることは、他分野にいる人たちにとっても不幸なことであるのにもかかわらずです。
 メタ科学のあいだにある隔たりを取り除くことは、現状の教育制度の前では難しい状況にあります。それぞれの分野の関心や盛り上がっているトピック、研究スタイルにそって研究・教育が行われることがその理由です。では、どうするべきでしょうか。共通の目的を設定する必要があるのでしょうか。研究の方法を統合する必要があるのでしょうか。
 そのような問題意識から、今年の STS Network Japan 夏の学校は、科学を分析するあらゆる方が今後の展望を持てるような機会としたいと考えています。STSを専門とする方だけでなく、科学史、科学哲学、科学人類学など、科学を分析するすべての人に開かれています。科学者の方にとっても、メタ科学を知ってもらえるよい機会になると考えております。研究発表者には、分野を超えた含意を持つような刺激的な議論を期待しています。
 また、今年の夏の学校では、9月4日の午後に、研究対象や研究方法が異なる諸分野(STS、科学哲学)の第一線で活躍されている研究者をお招きし、「科学を分析する者にはどのような能力が必要か」、「科学を分析する者を育てるために求められる教育制度はどのようなものか」といった問いを基軸として、日本のメタ科学の今後を展望することを目的としたシンポジウムを開催します。メタ科学に対して関心を寄せ、批判的・建設的な意見を出してくださる科学者もお招きし、ともに議論を深めて行きたいと思います。
 たくさんの方のご参加を、心よりお待ちしております。

申し込みスケジュール:
  1. 発表申し込み受付〆切:7月25日(金)
    (参加はしないけどプログラムは知りたいという方は、この日までに申込書の「プログラムを送ってください」を残して送付してください。プログラムができ次第、ご連絡致します。
  2. 発表要旨〆切:8月8日(金)
    (発表テーマのタイトル、400字程度の要旨と簡単な自己紹介文をご連絡ください。夏の学校のしおりに掲載させていただきます。
  3. 参加申し込み受付〆切:8月15日(金)
    (発表のない方は、この日までにお申込みください。また、夏の学校のしおりに掲載する簡単な自己紹介文をお送りください。)
STS Network Japan夏の学校2014 に関する問い合わせ:
菅原 裕輝(基礎生物学研究所) stsnj.summer@gmail.com までお願いします。

申し込み先(以下の書式をご利用のうえ、Emailで下記アドレスまでお送りください)
STS Network Japan 事務局 夏の学校実行委員 stsnj.summer@gmail.com

----  STS Network Japan 夏の学校 参加申し込み   -----

(1)STS Network Japan 夏の学校 2014 に (参加します / プログラムを送ってください)*

(2)宿泊日(9月3日・9月4日・両日) ※宿泊を希望する日を選択してください

(3)懇親会参加(9月3日・9月4日 ・両日) ※懇親会参加を希望する日を選択してください

(4)氏名(フリガナ):

(5)性別:男性/女性*

(6)連絡先(所属先の住所か自宅の住所を記してください):


(7)E-mailアドレス:

(8)発表:する/しない*
(発表される方は)発表タイトル:

(9)自己紹介文:

*選択しない方を消して(選択する方を残して)ください。

March 07, 2014

STSNJ 2013年度総会のお知らせ

STSNJ会員の皆様

春のシンポジウムの前に、同日・同会場で今年度の総会を開催いたします。

日時:3月29日(土)11:30-12:30
場所:早稲田大学 理工(西早稲田)キャンパス 52号館101教室
東京都新宿区大久保3-4-1
※大隈講堂がある早稲田キャンパスではありませんのでご注意ください。
http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html

総会のあと、春のシンポジウム開催までに30分間の休憩はございますが、時間の制約上、ランチをご持参いただき、総会中におとりいただくことをお勧めいたします。

総会では、今年度の活動・会計報告を行い、来年度以降の活動などについて方針を決定いたします。

奮ってのご参加、お待ちしております。

STSNJ事務局

March 01, 2014

STSNJ春のシンポジウムのお知らせ

日本におけるSTS・科学技術社会論の25年
―その実際問題を、各世代の「若手」からのキャリアを通して考える―

STS Network Japanは、2015年3月に設立から四半世紀を迎えます。今回の春のシンポジウムはこの25周年に向けた企画として、それぞれの世代の「若手」がどのようにSTSと関係しながらキャリアをこれまで形成してきたか、あるいは形成するにあたっての課題に直面しているのかという視点から、日本におけるSTS・科学技術社会論という学術分野の実際の傾向や問題点を歴史的に浮き彫りにしていきたいと考えています。

日本におけるSTSは、「既存の学問の殻を突き破る新しい形の科学技術論の研究・教育分野」であることを志向してきました。このように、学際的ないし学術界の枠組みすらも超えようとする新分野であることが期待されたこともあり、その活動においてはそれぞれの時代の「若手」が重要な牽引役を担ってきました。そして、90年代以降の高等教育・科学技術政策の変革などにも大きな影響を受けながら、さまざまな活動を展開してきました。その中で、「若手」の構成も時とともに変化し、当初の「若手」は科学技術社会論学会を発足させつつ学術分野としての社会的確立を目指し、その一方でSTSNJは新たな「若手」に担われながらより自由な活動を展開しています。

ただ、このように活動を社会的に展開するにあたって、その内容に科学技術政策への動員や新自由主義の影響が指摘されたり、あるいは学術分野としての基盤があいまいであるがゆえにキャリア形成を考える上でのディシプリンとしての脆弱性が指摘されたりしています。そして、このような問題意識から、近年あらためて「日本におけるSTSとは何であった/何であるのか」を問い直す機運も高まっています。

そこで、今回のシンポジウムでは、STS以前に若手であった世代も含めて、自身のキャリア形成とSTSとの関係についてそれぞれの世代の方々に話題提供してもらうことで、この四半世紀のSTSの実際を当事者視点から浮かび上がらせていきたいと考えています。日本のSTSはその時代において何であったのか、学術分野として何が期待され、どのように機能したのか。まずは、STSとは何か、や、どうあるべきか、を理念的に議論するのではなく、実際にどうであったのか、を歴史的に検証したいと考えています。 なお、多様な情報に基づいて、多様な可能性を検証したいと考えています。そのため、登壇者による一方的な情報提供ではなく、参加者全体からの情報提供も重視するような進行を考えています。ぜひ世代を問わずさまざまな方にご参加いただけましたら幸いです。

※参加費、事前の申し込みは不要です。
※STSNJの会員でない方もご参加いただけます。

日時:3月29日(土)13:00-17:30(開場12:30)
場所:早稲田大学 理工(西早稲田)キャンパス 52号館101教室
   東京都新宿区大久保3-4-1
   ※大隈講堂がある早稲田キャンパスではありませんのでご注意ください。
   http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html

プログラム
13:00 趣旨説明:夏目賢一(金沢工業大学)
13:20 小林信一(国立国会図書館)予定
   「1990年代における高等教育・科学技術政策の質的転回と科学技術社会論」
14:00 松原克志(常磐大学)
   「一個人のキャリアから考察するSTS Network Japanの展開―1990年代までを中心として―」
14:40 休憩
14:50 春日匠(原子力市民委員会)
   「STSの失われた10年―2000年代の<STSバブル>と科学技術コミュニケーション批判―」
15:30 標葉隆馬(総合研究大学院大学)
   「現在の学問分野としてのSTSの現状とその課題、そして若手キャリアの可能性と現実」
16:10 休憩
16:20 コメンテーター:木原英逸(国士舘大学)、森下翔(京都大学)
16:50 総合討論「学術分野・キャリアとしてのSTS・科学技術社会論」
17:30 終了予定(18時まで延長の可能性あり)

18:30 懇親会?