July 15, 2010

第5回STSNJ関西定例研究会

第5回STSNJ関西定例研究会が決定いたしましたので、お知らせさせていただきます。

今回は、京都大学で科学史の研究をされている有賀さんから話題提供をしていただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。


第5回STSNJ関西定例研究会

日時:7月24日(土) 16:30~18:30
場所:京都大学北部キャンパス農学・生命科学研究棟1階セミナー室
(アクセスマップ http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_n.htm
※当日は、出入り口に自動ロックがかかっています。入口付近に連絡先を提示しますので、参加される方はそちらにご連絡いただきますようお願い申し上げます。


発表者:有賀暢迪
「十八世紀ヨーロッパのパブリック・サイエンス試論」

 18世紀ヨーロッパの科学史を語る際、一般に挙げられるキーワードとしては、アカデミー、啓蒙主義、聖俗革命、科学の大衆化といったものがある。これに対してこの報告では、パブリック・サイエンス(公衆科学)という概念を導入すると18世紀科学史の見通しがだいぶよくなるのではないか、ということを提案してみたい。その基本的な考え方は、何が真正な科学であるかを決定するのは特定の分野の専門家ではなく、自ら理性的に考えて判断する公衆(public)であり、18世紀ヨーロッパにおいては文芸共和国(Republic of Letters)と呼ばれる仮想的な学者・読者公衆共同体の住民であったというものである。報告では、「文芸共和国のなかの科学」とはいったいどのようなものかを紹介しながら、パブリック・サイエンス論の有効性と射程を探ってみることにする。なお、科学史に馴染みのない方のために、18世紀科学史入門にもなるよう配慮する予定。



奮ってのご参加お待ちしております。

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(このお知らせは、転載自由です。)

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