STS Network Japanは今年で20周年を迎えることとなりました。その節目にあたりSTS Network Japanでは、「STS再考」をテーマとしたシンポジウムを3月27日に開催いたします。シンポジウムではパネリストの方々をお招きし、フロアーも交えた活発な議論が行われることを期待しております。また翌28日には2009年12月に3冊の邦訳が刊行されましたS・フラーの合評会、研究発表会を開催予定です。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
日 時:3月27日(土)
場 所:東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館 W933教室
※参加費無料。申し込みなどは必要ありません。どなたでもご参加いただけます。
20周年記念シンポジウム 「STS再考」
本年度で、STSNJは設立20年となります。この20年の間に、科学技術そのものに加え、遺伝子組換え生物や原発をめぐる諸々の議論、BSE騒動や地球温暖化などなど、科学と社会を取り巻く様々な課題が議論されてきました。
より最近に目を向ければ、2005年には全国的に科学コミュニケーションが取り上げられ、人材養成プログラムも設置されました。しかし、科学コミュニケーションにおいても科学コミュニケーション元年から5年が経ち、本STSNJの夏の学校をはじめ、その他の関連学会等でも、一時の隆盛からやや冷静に振り返る・反省の兆しが見えつつあります。しかし、例えば科学コミュニケーションはSTSにおいて一つのキーワードであることは確かであるにせよ、STSと科学コミュニケーションの今後の関係性についての議論は、更に深い検討がなされても良いのではないでしょうか。
また更に記憶に新しいものとして、民主党政権となり2009年11月に行われた事業仕分けがありました。その功罪は別として、科学者・省庁・一般の方々を巻き込んだ形で、現代の日本における科学技術政策を考える上で、一つの重要な契機となるだろうことは想像に難くありません。また今現在、第4期科学技術基本計画の議論が進行中であることも、科学技術と政策を考える上で重要な文脈と考えられます。このようなSTSとしてのあり方やその役割を議論した上で、今後の科学技術を考え、STSとしてのメタ的な視点からの議論・具体的な提案なども展開していくこともまた肝要であるだろうと考えられます。
このような現状を踏まえ、この機会に、この20年のSTSを検討し、さらに現代におけるSTSのあり方と方向性を考える必要があるのではないかと考え、「STS再考」をテーマに設定いたしました。皆様と共に、議論を深めていければと考えております。奮ってのご参加を心よりお待ちしております。
○基調講演 13:00~14:15
講演者:村上陽一郎氏 (東京理科大学教授)
○パネルディスカッション 14:30~17:00
パネリスト
小林傳司氏 (大阪大学教授)
柘植あづみ氏 (明治学院大学教授)
牧慎一郎氏 (内閣府)
春日匠氏 (大阪大学特任助教)
司会:中村征樹氏 (大阪大学准教授)
主催:STS Network Japan
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-16
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
平川研究室気付
E-mail: office@stsnj.org
URL: http://stsnj.org/
後援:科学技術社会論学会
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