June 22, 2009

住所スタンプ完成

STS Network Japan New Address Stamp



 STS Network Japanの事務局を徐々に阪大に移してまいります。
 そのための準備期間中ですが、とりあえず住所判子ができあがってきました。

 まだしばらくは海洋大のほうの事務局も機能しています。

June 17, 2009

STSNJ 夏の学校2009のお知らせ【詳細】

夏の学校プログラム(暫定)が決定しましたので会わせてご参照下さい(2009.07.22)。


STSNJ 夏の学校2009 「科学技術コミュニケーション再考」

開催日:2009年9月4日(金)〜9月6日(日)
開催地:石川県青少年総合研修センター
http://www.ishikawa-seisoken.jp/index.html

テーマ:「科学技術コミュニケーション再考」

 近年、科学者を始めとする専門家は、社会においてより積極的な役割を期待されています。例えば、英国においては、2000年の”Science And Society”という報告書を契機として、科学者が一般の人々を始めとする社会との対話を目指した双方向での科学技術コミュニケーションが重要視されるようになりました。

 このように科学技術コミュニケーションが重要視される動向は日本においても同様です。近年では、ほぼ毎日のようにどこかでサイエンスカフェが開催される程、科学技術コミュニケーションは流行しています。また、2005年度以降には、科学技術振興調整費によって、科学技術コミュニケーションに関するプログラムと人材養成が始まりました。

 「科学技術コミュニケーション」は「社会と科学」を考える重要なキーワードの一つであり、「社会と科学」をつなぎ、科学を社会の中でより良いものにするために重要な活動であると言えます。例えば、サイエンスカフェの多くは、研究成果を分かりやすく伝えるというものであり、専門家ではない人々の科学の理解を深め、科学の楽しさを伝えることに役立っているとも考えられます。しかし、科学の楽しさを伝えるだけで、「社会と科学」はより良い関係を築いてゆけるのでしょうか。

 現在の流行をただのお祭り騒ぎではなく、「科学技術コミュニケーション」を根付かせるきっかけにするためには何ができるのか、これまでの科学技術コミュニケーションに問題はなかったかということを、手法からその哲学まで含めて今一度考える必要があるのではないでしょうか。そのような問題意識から、「科学技術コミュニケーション」について振り返り、議論を深めることをテーマに今回のSTS夏の学校を開催したいと思います。

 学生をはじめ、科学コミュニケーター、現場の科学者、STS研究者やメディア関係者、科学技術をめぐる社会的制度や公共政策の在り方に興味のある方など、科学技術コミュニケーションについて様々な観点から議論してみたいという考えをお持ちの方々の参加を心よりお待ちしております。



開催日:2009年9月4日(金)〜9月6日(日)
    (詳しいスケジュールはプログラム作成後にお知らせします)
開催地:石川県青少年総合研修センター(金沢駅より「92番 鈴見台2丁目経由朝霧台行」「鈴見台1丁目」下車 徒歩7分)(http://www.ishikawa-seisoken.jp/index.html
    〒920-0834 石川県金沢市常盤町212-1 TEL 076(252)0666

参加費:<学生> 一泊 7000円 二泊 13000円
    <一般> 一泊 8000円 二泊 15000円(ともに、朝食付き)

◆ 申込スケジュールなどは、下記の通りとなっております。皆様ふるってご参加ください。
 1)発表申込受付締め切り 7月20日(月)
   (とりあえず資料だけほしいという方は、この日までに申込書の「プログラムを送ってください」に丸を付けて送付してください。プログラムができしだい、ご連絡いたします)
 2)発表要旨締切 7月31日(金)
   (発表テーマのタイトル、400字程度の要旨と簡単な自己紹介文をご連絡ください。夏の学校のしおりに掲載させていただきます)
 3)参加申込受付締め切り 7月31日(金)
   (発表のない方は、この日までにお申し込みください。
   また、夏の学校のしおりに掲載する簡単な自己紹介文をお送りください)

◆ 申込先(原則として以下の書式をご利用の上、Eメールでお願いします)
STS NETWORK JAPAN事務局
   メールアドレス:office@stsnj.org

----- STS NETWORK JAPAN夏の学校参加申し込み-----
STS NETWORK JAPAN 夏の学校2009に (参加
します / プログラムを送ってください)*
宿泊日 (9月4日 5日) ※宿泊を希望する日を選択してください
氏名(フリガナ)
性別(男・女)*
連絡先(所属先・自宅・E-mail)*
E-mailアドレス(             )
所属先:〒
Tel: Fax:
自宅:〒
Tel: Fax:
発表(する・しない)*
発表される方のみ講演題目(           )
自己紹介文:
*いずれかに○印をしてください。

June 11, 2009

STS-Network Japan研究会のお知らせ

STS-Network Japan研究会では、「実験機器の科学論」に関する読書会をおこなっています。
今回は、前回に引き続きトーマス・クーン『本質的緊張』所収の論文「物理学の発達における数学的伝統と実験的伝統」の報告を受けて議論をおこないます。

トーマス・クーン『科学革命における本質的緊張―トーマス・クーン論文集』安孫子誠也・佐野正博訳、みすず書房、1998年

なお、クーン『本質的緊張』に関する読書会は今回で終了です。
明日は次回以降に読む文献の選定もおこないます。

日時:2009年6月12日(金)17:00~19:00
会場:東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館4階407号室(東急大井町線・目黒線「大岡山駅」下車徒歩3分)
前回と同じです。以下の地図26番の建物です(円形のホールが目印です)。
http://www.titech.ac.jp/about/campus/o_map.html
(地図の「大岡山東・西・南地区」の部分をクリックしてください)

June 09, 2009

第1回 STS Network Japan 関西定例研究会

第1回 STS Network Japan 関西定例研究会

6月28日に、STS Network Japan研究会を京都にて行います。
今回の研究会は、今後関西圏にて定期的に行っていく研究会の第一回目となります。
定期的な研究会を通じて、関西圏におけるSTS関係者のネットワーク作りと情報交換の促進の一助となればと考えております。
第一回目となる今回は、京都大学の伊勢田哲治氏、大阪大学の山内保典氏からの発表をしていただき、議論を深めていきたいと思います。
皆様、奮ってご参加下さい。

日時:6月28日(日)14時~17時
場所:京都大学北部キャンパス農学・生命研究棟1階セミナー室

発表者ならびに概要について

伊勢田哲治氏(京都大学):「STSとクリティカルシンキング教育: 実り多い融合は可能か」

<概要>
 いわゆるクリティカルシンキング教育の中では、哲学、心理学等さまざまな分野の知見が取り入れられているが、統計資料の読み方、科学方法論の基本、心理学の常識といった、科学コミュニケーション的な部分も存在する。そこでのコミュニケーションのモードは基本的に欠如モデル的である。こうした現在のクリティカルシンキング教育のあり方を、STSの視点を取り込むことでより豊かなものにしていくことはできるだろうか。また逆に、こうしたクリティカルシンキングの教育内容を取り込むことで、STSの側が豊かになるということはないだろうか。今回の講演では、上のような視点から、これまであまり接点をもってこなかったこれら二つの分野を橋渡しすることを試みる。

山内保典氏(大阪大学):「研究を正しいと認める基準は、どうつくられるのか?」

<概要>
 あるデータを、分野Aの人に見せると「こんなデータじゃ、研究にならない」と言われる。一方で、分野Bの人に見せると「これは珍しいデータだ。面白い研究だね」と言われる。データ1つをとっても、分野によって「研究に使える/使えない」の基準が違うらしい。しかも時代をさかのぼると、1つの分野でも正しい研究の基準は変化し続けている。
 じゃ、基準をつくっている最中って、いったい何を話しているんだろう。誰がどんな役割を果たしているんだろう。社会も影響できるのかな。なんてことを、2000年におきた「旧石器発掘ねつ造事件」を題材に調べました。「その時、基準は動いた」 現場からの迫真の報告です。